2004年 06月 25日
「黄金旅風」 |
旅のお供に、と、ハードカバーの本を持って出た。飯島和一、待望の新刊「黄金旅風」である。
500ページに及ぶ大作ゆえ、旅先では読み終わらずに、今も重たいのを我慢して持ち歩いている。小説もいよいよ終盤にさしかかって、盛り上がりつつあるところだ。
それにしても、なんとまあ、物凄い筆力であることか。徹底的な取材によるものか、江戸時代初期の長崎の町と人を、まるで同時代に見ていたかのように描き出している。
1988年、「汝ふたたび故郷へ帰れず」でデビュー以来、この「黄金旅風」が長編5作目という寡作家だが、今回もまた、待たされただけの価値はあった。星五つのオススメである。
飯島和一(いいじまかずいち)著作リスト
「汝ふたたび故郷へ帰れず」(圧巻のボクシング小説)
「雷電本紀」(史上最強の力士、雷電を描く)
「神無き月十番目の夜」(重厚な叙事詩的悲劇)
「始祖鳥記」(胸が熱くなる大傑作。必読)
500ページに及ぶ大作ゆえ、旅先では読み終わらずに、今も重たいのを我慢して持ち歩いている。小説もいよいよ終盤にさしかかって、盛り上がりつつあるところだ。
それにしても、なんとまあ、物凄い筆力であることか。徹底的な取材によるものか、江戸時代初期の長崎の町と人を、まるで同時代に見ていたかのように描き出している。
1988年、「汝ふたたび故郷へ帰れず」でデビュー以来、この「黄金旅風」が長編5作目という寡作家だが、今回もまた、待たされただけの価値はあった。星五つのオススメである。
飯島和一(いいじまかずいち)著作リスト
「汝ふたたび故郷へ帰れず」(圧巻のボクシング小説)
「雷電本紀」(史上最強の力士、雷電を描く)
「神無き月十番目の夜」(重厚な叙事詩的悲劇)
「始祖鳥記」(胸が熱くなる大傑作。必読)
by yuji4u
| 2004-06-25 00:52
| 本